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日本が近代的な経済成長を開始したのは、板垣退助らが議会設立の建白書を出した明治7 (1874)年ごろからです。イギリスより100年も遅れて近代化に乗り出したことが、[欧米に追いつき、追い越せ]という成長のエネルギーになりましたが、悩ましい問題も残しました。なかでも厄介なのは、世界でも屈指の経済大国になったいまも、日本人が昔ながらの小国の意識から抜け出せないでいることです。成長の中身より速さを競い、輸入より輸出に励み、消費者より生産者を優先するのは、経済成長のための一時の選択であったはずです。ところが、この方式がいつのまにか日本経済の体質にしみ込んでしまいました。それが内外でさまざまな問題を引き起こす原因にもなり、「追いつき、追い越せ」式の経済発展は大きな壁に突きあたっています。